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育成研修の概要

大学統計教員育成研修とは

「大学統計教員育成研修」とは、コンソーシアム中核機関・統計数理研究所が実施する2年間の研修です。育成対象者は、それぞれの専門学術領域において博士の学位を有するコンソーシアム参画機関・大学等の若手研究者です。

研修では、データ分析等の基礎となる統計学の領域において最先端の知識・技能と研究遂行能力を有し、大学院生等に対して統計学の講義や統計活用研究の指導を行うことのできる人材を育成します。

育成研修の基本的考え方

大学統計教員育成研修 基本的考え方

  1. 主たる目的は、大学統計教員の育成
    統計学者の育成ではなく、育成対象者の専門分野を尊重
  2. 修士課程学生に対する4科目の講義を可能にする
    「基本的な統計学の講義」・「発展的な統計学の講義」・「専門分野と統計学が融合した講義」(2科目)
  3. 研修の基本は、講義体験の繰り返しと達成度の確認
    達成度WG(育成対象者・研修担当教員・メンター・副メンター等)により、各育成対象者の研修進捗状況・達成度を確認
  4. 育成対象者の研修計画・研究計画を、半年ごとに策定
    シニア教員は、全員で互いに協力して研修をサポート
  5. 大学教員育成の方法を開発する
    日本には、大学教員を育成するという発想がないのでは

育成研修の研修科目・カリキュラム

育成対象者全員に必要なスキル
<基本科目>

(基本1)「統計ベースライン特習」

分野共通の統計学的知識について、不足している知識体系を補充

(基本2)「統計教育力育成演習」

模擬講義や作問練習などによって、目指す分野における教育力を育成

(基本3)「統計研究力強化演習」

論文執筆技術、着実に研究業績を挙げる能力。准教授以上に要する、学生に研究させる能力=研究指導力(参画機関でのFD活動)

各自の研究ニーズに応じたスキル
<個別科目>

(個別1)先端的データサイエンス特論

(例)Ⅰ因果推論、Ⅱ先端的機械学習、Ⅲスパースモデリング
先端的データサイエンスの理論を習得
対象者に要する技術によって科目を選択

(個別2)先端的データ分析演習

実データの性質にあった分析方法を選択
最先端の統計理論、機械学習技術を実際に使用

(個別3)コンサルテーション演習

実問題に対するコンサルテーション能力を育成

(個別4)教材開発演習

対象者の進路にあった教材開発技術を習得
教科書の執筆、教育用データの作成のスキルも学ぶ

(個別5)共同研究演習

企業や公的機関からの研究課題に対し、ステークホルダーや教員とともに共同研究

大学統計教員育成研修 研修イメージ

目標:修士課程学生に4科目の講義ができる

  • 基本的な統計学の講義
  • 発展的な統計学の講義
  • 専門分野と統計学が融合した講義(2科目)

WG 達成度シート

育成研修のスケジュール

大学統計教員育成研修

  • 第1期:2021年10月〜2023年9月
  • 第2期:2023年4月〜2025年3月
  • 第3期:2024年4月〜2026年3月

各期4クール(半年ごと)で、基礎から発展、個別科目へ

評価・改善の取組

2022年度(事業開始2年目) ~自己点検 (統数研) ⇒第2期の改善へ
2023年度(事業開始3年目) ~中間評価 (文科省) ⇒第3期の改善へ

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