Activities

コンソーシアムの活動

文部科学省から最高位「S」の評価を頂きました

 「統計エキスパート人材育成プロジェクト」が、文部科学省の中間評価を受け、最高位となる総合評価「S」(当初の計画を超える進展があり、事業を継続することでさらに優れた成果が期待される)を頂きました。中間評価の結果は、2024年2月20日に文部科学省HPにおいて公表されました。

 この中間評価は、事業開始3年度目となる2023年度に、事業全体を俯瞰しつつ進捗状況を把握し、新たに明らかになった課題を抽出するなど事業のより適切な実施に資することを目的として、文部科学省「統計エキスパート人材育成プロジェクト推進委員会」によって行われたものです。
 具体的には、「中間評価の現段階で、本事業への参画機関数や育成対象者数は、当初の目標値を大きく超えることは確実な状況であり、事業全体として非常に順調に進捗している。」「本事業の継続により、我が国で不足する統計人材の需要への対応、質の高い統計教育の急速な普及及び様々な分野における研究の発展にも大きく貢献されることが見込まれ、さらに優れた成果の創出が期待される。」など、当コンソーシアムの活動を高く評価するコメントを頂きました。

文部科学省 中間評価結果

日本統計学会「統計活動賞」を受賞しました

 「統計エキスパート人材育成プロジェクト」が、第19回 日本統計学会「統計活動賞」を受賞しました。
 この賞は、研究や教育に限らず、広く統計学及び統計の分野において高く評価し得る活動を顕彰することを目的として日本統計学会が設けたもので、統計学及び統計を支える基盤の充実・高度化、研究・教育のための環境整備に対する貢献などの活動を授賞の対象としています。
 このプロジェクトが目指す人材育成の歯車が円滑に回りだせば、「統計教員の確保」という大きなあい路も確実に解消される方向に進むことが期待され、広く統計学及び統計の分野において高く評価し得る活動であると、認められました。
 授賞対象となる活動は、日本統計学会に設けられた選考委員会が会員からの推薦を受けて選考し、2023年5月27日の社員総会を経て公表されました。授賞式は、2023年9月4日、統計関連学会連合大会に併せて開催される日本統計学会会員集会において行われました。

日本統計学会 受賞者紹介

「自己点検」を実施しました

自己点検は、事業開始から1年が経過する2022年度に、事業初期段階の取組の進捗状況や実効性についてコンソーシアムが自ら点検を行い、2023年度開始予定の第2期大学統計教員育成研修や今後のコンソーシアム運営などの取組の改善を図ることにより、コンソーシアム活動の更なる質の向上を図ろうとするものです。

「自己点検アドバイザリーボード」の助言の下、2022年10月~2023年2月に実施し、その結果を「自己点検報告書」として取りまとめました(2023年2月2日)。

自己点検報告書

第2回アドバイザリーボードを開催しました

コンソーシアムの初期の活動状況を自ら点検し、今後の活動に反映する「自己点検」の一環として、「第2回 自己点検アドバイザリーボード」を開催し、評価・改善に向けた助言を受けました(2023年1月26日)。

上段:竹内委員・小木主査・山本委員、 下段:千野センター長・椿所長・中西研修部長

結果概要 議事次第

第1回アドバイザリーボードを開催しました

コンソーシアムの初期の活動状況を自ら点検し、今後の活動に反映する「自己点検」の一環として、「第1回 自己点検アドバイザリーボード」を開催し、評価・改善に向けた助言を受けました(2022年10月26日)。

結果概要 議事次第

自己点検アドバイザリーボード委員

主査 小木 しのぶ ㈱NTTデータ数理システム 取締役
委員 竹内 光悦 実践女子大学 教 授
委員 山本 義郎 東海大学 教 授

第3回ワークショップを開催しました

第3回 統計エキスパート育成に向けたワークショップ ~データサイエンス・統計分野のエキスパートをオールジャパンで育成~ を開催しました(2023年9月1日)

プログラム

【司会進行】 千野 雅人 (統計数理研究所 大学統計教員育成センター長)
10:00~10:10 「データサイエンス・統計分野のエキスパートをオールジャパンで育成」
【統計数理研究所 所長 椿広計】
10:10~10:40 「数理・データサイエンス・AI 教育強化拠点コンソーシアムの取組」
【東京大学 数理・情報教育研究センター センター長 駒木文保】
10:40~11:10 「データ関連人材育成プログラムの取組と統計エキスパート人材育成」
【大阪大学 大学院基礎工学研究科 教授 狩野裕】
11:10~11:30 「大学統計教員育成研修の取組 -第1期研修を振り返って-」
【統計数理研究所大学統計教員育成センター 特任教授 神保雅一】
11:30~12:00 参加者によるディスカッション「更なる連携強化に向けて」
【コーディネーター︓統計数理研究所 所長 椿広計】

開催結果

「統計エキスパート人材育成コンソーシアム」では、2023年9月1日(金)に、「第3回 統計エキスパート育成に向けたワークショップ」をオンライン形式で開催しました。
今回は、「数理・データサイエンス・AI教育の全国展開プログラム」、「データ関連人材育成プログラム」など、リテラシー・応用基礎レベルからエキスパートレベルまで、現在、進められている統計・データサイエンス分野の人材育成の取組を総覧し、我が国の大学等における統計エキスパート人材育成に向けたあり方を考察しました。
ワークショップには、コンソーシアム会員に加え、国・地方公共団体、大学・研究機関・民間企業など 79 機関・部門から合わせて 166 名の登録がありました。千野雅人 統計数理研究所所大学統計教員育成センター長の進行のもと、椿広計 統計数理研究所長による「データサイエンス・統計分野のエキスパートをオールジャパンで育成~温故知新の人材育成~」の発表により、幕を開けました。
その後、「数理・データサイエンス・AI 教育強化拠点コンソーシアムの取組」(東京大学数理・情報教育研究センター 駒木文保センター長)、「データ関連人材育成プログラムの取組と統計エキスパート人材育成」(大阪大学大学院基礎工学研究科 狩野裕教授)、「大学統計教員育成研修の取組 -第 1 期研修を振り返って-」(統計数理研究所大学統計教員育成センター 神保雅一特任教授)の発表があり、文部科学省の関連する人材育成 3 プロジェクトについて、取組報告や連携強化に向けた課題整理が行われました。
発表後のディスカッションでは、椿広計所長の進行のもと、3プロジェクトを通じた統計・データサイエンス分野の人材育成に向けて、「プロジェクト間の交流・情報交換が有用であること」、「統計エキスパート人材育成プロジェクトの発展的強化が求められること」、「統計エキスパート育成の標準化・認証は困難であること」など、熱心な議論が行われ、参加の方々のご支援とご協力をお願いして閉会となりました。

 

第3回 ワークショップ資料

統計数理研究所 椿広計所長 資料 東京大学 駒木文保教授 資料 大阪大学 狩野裕教授 資料 統計数理研究所 神保雅一特任教授 資料

第2回ワークショップを開催しました

第2回「統計エキスパート育成システムの構築」に向けたワークショップ ~なぜ今、統計エキスパート育成か~ を開催しました(2022年8月31日)

プログラム

【司会進行】 千野 雅人 (統計数理研究所 大学統計教員育成センター長)
14:00~14:10 「なぜ今、統計エキスパート育成か?」
椿 広計 (統計数理研究所 所長)
14:10~14:40 「英国における統計教育をめぐる動向」
小林 信一 (広島大学高等教育研究開発センターセンター長)
(14:40~15:40) 「統計エキスパートの育成に向けて」
14:40~15:00 「大学統計教員育成研修と参画機関との連携」
国友 直人(統計数理研究所大学統計教員育成センター特任教授)
15:00~15:20 「情報データ科学部創設の現状と目指すもの」
西井 龍映(長崎大学情報データ科学部学部長)
15:20~15:40 「5万人の学生を対象とした統計教育 ~統計エキスパート育成に向けて~」
堀井 俊佑(早稲田大学データ科学センター准教授)
15:40~16:10 「統計エキスパート育成をどのように進めるか?」
参加者によるディスカッション

開催結果

「統計エキスパート人材育成コンソーシアム」では、海外及び国内の大学・大学院教育における統計エキスパート育成システム構築に関する情報を共有し、コンソーシアム会員を始めとする我が国の大学等における統計エキスパート育成に向けた取組を推進するため、2022年8月31日(水)に「第2回『統計エキスパート育成システムの構築』に向けたワークショップ」を開催しました。
新型コロナウィルス感染拡大防止のためオンライン形式で開催されたこのワークショップは、コンソーシアムの会員に加え、関係する国の機関・地方公共団体や、大学・研究機関・民間企業等 63 機関・部門から合わせて 135名が参加して、千野雅人 統計数理研究所所大学統計教員育成センター長の進行のもと、椿広計 統計数理研究所長による「なぜ今、統計エキスパート育成か︖」のオリエンテーションにより幕を開けました。
その後、広島大学高等教育研究開発センターの小林信一センター長による「英国における統計教育をめぐる動向」の海外事情報告に続いて、統計数理研究所大学統計教員育成センターの国友直人特任教授、長崎大学情報データ科学部の西井龍映学部長及び早稲田大学データ科学センターの堀井俊佑准教授から、「大学統計教員育成研修と参画機関との連携」や「統計エキスパート育成システムの構築に向けた取組状況」についての課題提起・報告等が行われました。
報告後のディスカッションでは、椿広計所長の進行のもと、4人の報告者を中心に、「統計など専門分野毎の教育プログラムの認定・認証、質保証」、「統計エキスパート育成に向けた標準的なカリキュラム・教材の在り方 」や「統計検定の活用余地」などについて熱心な議論が行われ、参加の方々のご支援とご協力をお願いして閉会となりました。
なお、一般参加者からの質問「統計学との相性が難しい文系等の分野との関わり」について、「統計学は数学であるとの誤解や、標本数20程度で因子分析を適応するなどの無理のある応用も散見されるものの、今後すべての教員の統計スキルが上がってくれば、そのような状況も解消していくものと考えている」との事後回答がありました。

第2回ワークショップ 資料

統計数理研究所 椿広計所長 資料 広島大学 小林信一教授 資料 統計数理研究所 国友直人特任教授 資料 長崎大学 西井龍映教授 資料 早稲田大学 堀井俊祐准教授 資料

第1回ワークショップを開催しました

第1回 「統計エキスパート育成システムの構築」に向けたワークショップ  ~ 大学統計教員育成センター設立を記念して ~ を開催しました(2022年2月1日)

プログラム

【司会進行】 千野 雅人(統計数理研究所 大学統計教員育成センター長)
15:30~15:40 ごあいさつ
藤井 良一(情報・システム研究機構 機構長)
川口 悦生(文部科学省研究振興局 情報担当参事官)
15:40~16:10 Ⅰ 本コンソーシアムが目指す統計エキスパート育成システムの構築と諸外国における取組例
[椿 広計 (統計数理研究所 所長)]
16:10~17:30 Ⅱ 統計エキスパート育成システムの構築に向けた取組例・取組の方向性
(16:10~16:30) [狩野 裕(大阪大学 大学院基礎工学研究科 教授)]
(16:30~16:50) [矢部 博(東京理科大学 データサイエンスセンター センター長)]
(16:50~17:10) [青木 茂樹(順天堂大学 大学院医学研究科医科学専攻 データサイエンスコース コース長)]
(17:10~17:30) [竹村 彰通(滋賀大学 大学院データサイエンス研究科 研究科長)]
17:30~18:00 Ⅲ ディスカッション

開催結果

「統計エキスパート人材育成コンソーシアム」では、2022年1月にコンソーシアムの推進機関となる「大学統計教員育成センター」が中核機関内に新たに設置されたことを記念し、2月1日(火)に「『統計エキスパート育成システムの構築』に向けたワークショップ」を開催しました。
新型コロナウィルス感染拡大防止のためオンライン形式で開催されたこのワークショップは、コンソーシアムの会員機関に加え、関係する国の機関・地方公共団体や、大学・研究機関・民間企業等58機関・部門から合わせて129名が参加して、千野雅人 統計数理研究所所大学統計教員育成センター長の進行のもと、情報・システム研究機構の藤井良一機構長によるコンソーシアムの活動の現状とワークショップ開催の意義等に関する挨拶(ビデオレター)から始まりました。
続いて文部科学省研究振興局の川口悦生参事官より、統計エキスパート人材育成プロジェクトによる大学統計教員の育成が急務であることや、大学統計教員育成センター設置を契機としてコンソーシアムの取組が一層推進されることを期待する旨の挨拶がありました。
その後、基調講演ともいえる統計数理研究所の椿広計所長による「本コンソーシアムが目指す統計エキスパート育成システムの構築と諸外国における取組例」の報告に続いて、大阪大学大学院の狩野裕教授、東京理科大学データサイエンスセンターの矢部博センター長、順天堂大学大学院の青木茂樹データサイエンスコース長及び滋賀大学大学院の竹村彰通データサイエンス研究科長から、各大学における「統計エキスパート育成システムの構築に向けた取組例・取組の方向性」についての報告・課題提起等が行われました。
報告後のディスカッションでは、椿広計所長の進行のもと、4人の報告者を中心に、一般参加者や文部科学省の川口参事官も参加して、大学内に統計エキスパート育成システムを構築する際の様々な取組方策・発展可能性、大学内・民間企業との連携の重要性、育成された大学統計教員や統計エキスパートの認定、統計が社会的な認知を得るための取組の必要性などについて熱心な議論が行われ、参加の方々のご支援とご協力をお願いして閉会となりました。

第1回ワークショップ資料

大阪大学 狩野裕教授 資料 東京理科大学 矢部博教授 資料 順天堂大学 青木茂樹教授 資料 滋賀大学 竹村彰通教授 資料 統計数理研究所 椿広計所長 資料

海外統計教育 講演会 を開催しました

多様な人材育成を目指す海外の大学・大学院レベルの統計教育の現状、位置づけや変容等に関する、海外の統計データサイエンス教育第一人者による招聘講演会(統計エキスパート人材育成コンソーシアム FD講演会)を、計3回オンライン開催しました。(一般財団法人 統計質保証推進協会 委託事業)

第1回 統計エキスパート人材育成コンソーシアム FD講演会
日 時: 2021年12月3日(金)午前8時~9時30分(1時間の講演+30分の質疑)
講演者: 国際統計協会(ISI)の元会長
Helen MacGillivray(ヘレン・マクギリブレイ)教授
演 題: 『Teaching Statistics and Data Science: an international perspective(統計・データサイエンス教育の国際的展望)』
第2回 統計エキスパート人材育成コンソーシアムFD講演会
日 時: 2022年2月23日(水)午後7時~8時30分(1時間の講演+30分の質疑)
講演者: 王立統計学会元会長・ケンブリッジ大学数理科学センター・統計研究所
Sir David Spiegelhalter(デビッド・シュピ-ゲルホルタ-)名誉教授
演 題: 『Statistics for data science: what are the essentials?(データサイエンスのための統計学:何を必須とするのか?)』
第3回 統計エキスパート人材育成コンソーシアムFD講演会
日 時: 2022年3月2日(水)午前8時~9時30分(1時間の講演+30分の質疑)
講演者: アメリカ統計学会元会長・カリフォルニア大学統計学部
Jessica Utts(ジェシカ・アッツ)教授
演 題: 『Some Issues in Data Science and Statistics Education(データサイエンスと統計学の教育におけるいくつかの問題点)』

第1回講演会スライド 第2回講演会スライド 第3回講演会スライド

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