Greeting
ごあいさつ
コンソーシアム中核機関代表 ごあいさつ
現在は、ビッグデータとデータサイエンスの時代で、「データサイエンス」の発展と推進が科学技術イノベーションを牽引すると言っても、過言ではありません。そのデータサイエンスの中核をなす統計学は、学術のみならず社会の発展や課題の解決に不可欠であります。
それにもかかわらず、日本では、統計関連学部を有する教育機関が米国や中国などの他国に比べて圧倒的に少なく、統計人材の育成が遅れているのが現状です。第6期科学技術・イノベーション基本計画でも「統計学の専門教員の早期育成体制整備」の必要性が謳われていることから分かるように、統計人材の育成は国家的緊急課題と位置付けられています。
本コンソーシアムは、この要請に対し、統計分野のエキスパート、中でも質保証された大学統計教員を早期に育成することを目指します。具体的には、今後5年間に少なくとも30名の大学統計教員を育成するとともに、これらの大学統計教員が全国の大学で核となり、10年間で約500名の大学院修士水準の統計エキスパートを育成することを目標としております。
この目標が実現できれば、データサイエンス時代に日本国内で必要とされる規模の統計人材の育成が可能となり、学術の進展はもとより、我が国の社会や経済の発展の加速に大きく貢献するものと考えます。
本コンソーシアムにご参加の機関の皆さま方が一致団結して、統計人材を育成するシステムを構築し、人材育成プログラムを循環的に実施することにより、求められている有為な統計人材の育成が大きく加速するよう、皆さま方のご支援・ご協力をよろしくお願い申し上げます。
大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構
機構長 藤井 良一
2022年2月